2025年1-3月にかけて30冊ほど本を読んだので、その中から特に面白かった本をいくつか紹介します。
医療ミステリー、自己啓発、子育て本まで幅広く紹介。海外生活中の読書にもおすすめです。
日本の本を購入して読みたいときは、いつもU-NEXTを使っています。
通常、月額2,189円(税込)しますが、初めての利用だと初月無料です。ストア内で使えるポイント600ポイントも付与されますので、高めの書籍もだいぶお安く買えますよ。
- 禁忌の子 (作者 山口未桜)
- 一次元の挿し木(作者 松下 龍之介)
- 愛のエネルギー家事 めぐるお金と幸せ(作者 加茂谷真紀)
- ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」(作者 平井一夫)
- 遺伝が9割、そして「親にできること」(作者 ダニエル・ディック)
- 終わりに
*本ページの情報は2025年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。
禁忌の子 (作者 山口未桜)
2025年の本屋大賞ノミネートされた現役医師が書く医療ミステリーです。救急医として働く武田の元に、ある日自分と瓜二つな顔の身元不明の溺死体「キュウキュウ12」が搬送されてくるところから物語がスタート。「キュウキュウ12」の正体を追っていく中で自分のルーツが明かされていきます。
冒頭でなんとなく、子の取違いとか遺伝子操作での出生を取り扱ってるのかなと思いましたが、そんな単純な話ではなかった。読み進めていくうちに、どんどん引き込まれます。
山口さんは本作が一作目ということで、ミステリーとしてはトリックとか推理の流れに少し粗さがあるかなぁと思いましたが、それが気にならないくらいリーダビリティが高く、ページをめくる手が止まりませんでした。徹夜で読んじゃいます。禁忌の子の意味が最後の最後で分かるのですが、驚かずにはいられない内容です。結末には賛否両論あるみたいですが、私はこの結末で良かったなと思える派でした。
一次元の挿し木(作者 松下 龍之介)
2025年の「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。
主人公は大学院で遺伝学を研究する七瀬悠。ヒマラヤで発見された200年前の死体の人骨と行方不明の妹のDNAが一致するという、ありえないはずの謎を突き止めようとして、様々な事件に巻き込まれていきます。この骨の謎の解明に関わろうとする関係者がなぜか次々と死んでいく。犯人は誰なのか?妹はどこにいるのか?骨の正体は?などなど気になることがありすぎて、こちらもページをめくる手が止まりませんでした。悠は妹に会えたのか?どうでしょう。ミステリーだけどちょっとSF風な内容です。
主人公の女々しさにちょいとイラつく場面もありますが、そこはご愛敬ということで。
愛のエネルギー家事 めぐるお金と幸せ(作者 加茂谷真紀)
お金との付き合い方を書いた本です。といっても稼げる投資術とか節約のお話ではありません。お金との心地よい付き合い方のコツを書いています。
海外生活で病みがちな私は、この本に随分励まされました。
お金は気にせず今やりたいこと、今欲しいものにお金を使おう!と筆者は言っています。当たり前のように聞こえますが、超物価高のアメリカ(今は日本も物価高で大変みたいですが)では、財布のひもが固くなりがちです。自分は今稼いでいるわけでもないし、食費や日用品の出費はまだしもパートナーのお金を自分のために使うのもなぁとか。日本の口座にあるお金を使ったら、貯めたお金が減っちゃうとか。そんなこと考えたらほしい物も経験も買えずにあっという間に時間が過ぎます。
あとね不足は幻想らしい。駐在帯同しているとないない病に陥りがちです。私の場合だと、お金はない、仕事もない、やりたいこともない。そんなことは考えず自分のためにお金を使っていいのだとか。読んでいてふさぎ込んでいた気持ちが少し晴れる本です。
こちらの「愛のエネルギー家事」はシリーズものでして、今回紹介したのは3作目。前作、前々作の以下2冊もめちゃおすすめなので、興味があればぜひ。
ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」(作者 平井一夫)
ソニーの元社長 平井一夫さんによる自伝本です。ソニーの経営どん底時に社長就任し、どのようにソニーを立て直していったかその過程を描いています。平井さんは幼少期から海外(主にアメリカ)と日本を行き来しており、自分を異端児として語っています。その異質さが時に受け入れられないこともありつつ、会社の業績回復に大いに役立ってきます。平井さんの人間味あふれる雰囲気が本を通じて伝わってきて、経営者特有の?偉そうな雰囲気が全くなく、経営者の自伝に興味がなくても楽しく読めます。
遺伝が9割、そして「親にできること」(作者 ダニエル・ディック)
子育て本です。子どもの成長や行動における遺伝の影響の話です。子の成長は環境要因も影響するが遺伝の影響が大変に大きく、変えられないことも多いとのこと。その中で親がどのように関わることができるかに焦点を当てています。
親はだれしも自分の子どもはこうあってほしいという願望があると思います。わたしもそうです。じゃあその願望と実際の子どもの気質が正反対だったらどうしますか?そういう時に苛立ったり、あるべき論を押し付けず、子どもの気質を理解し、その子にあった育て方をするのが重要と本書では語られています。
子育て本ではありますが、あるべき親の姿についても考えさせられる内容です。
終わりに
いかがでしょうか。気になる本があったらぜひ読んでみてください。時間に余裕がある駐在帯同中にたくさん書籍を読んで見分を広げましょう。