アメリカ駐在帯同記録

アメリカでの駐在帯同生活について書いています

【コラム】アメリカ生活は暇すぎるけどこれが健全で人間らしい生き方な気がしてきた

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タイトルに【コラム】と付けている通り、特にお役立ち記事ではないです。駐在妻の独り言と思って興味があれば読んでみてください。

*本記事の内容は私個人の非常に偏った意見なので悪しからず。

アメリカ生活って暇すぎる

アメリカ生活って、本当に暇なんですよ。もうびっくりするくらい、暇。

理由を考えてみると、日本と比べて娯楽が無さすぎるのよね。

娯楽と言えば皆さん何を思い浮かべますか?

辞書を引くと、娯楽とは「勉強や仕事時間以外の余暇で楽しむこと」って意味のようですが、もう少し付け加えます。

「娯楽とは、勉強や仕事時間以外の余暇で2-3時間あれば気軽に楽しめること」

例えば、私が考える気軽に楽しめる娯楽って以下のイメージです。

  • 美味しいレストラン巡り
  • 食べ歩き
  • おしゃれなカフェや雑貨屋にふらっと行く
  • 可愛い洋服をふらっと見に行く
  • 陶器市とかなんとかマーケット的な期間限定のイベント
  • 無印良品とかKALDIみたいなワクワクする店に行く

日本人の娯楽の定義というかイメージってこんな感じだと思うのですが、どうでしょうか。都内だったら移動時間30分以内で上記のことは大体楽しめますよね。

筆者は東京出身ではないですが、もともと住んでいた田舎でも車で20分も走れば、上に書いた娯楽は一通り楽しめました。

翻ってアメリカはどうでしょうか。ニューヨークでもない限り上記のような娯楽を期待するのは無理ですね。難しいな~という理由も当然あって、理由を書いてみます。

  • 食べ歩きできるほど等間隔に店がない
  • 食事に関しては自分で作る方が10倍くらい美味しい
  • 可愛い服の定義が違いすぎておしゃれとかしない
  • ワクワクるような店はほぼ存在しない
  • 全てが値段高すぎて気軽に買い物とかできない

アメリカもね娯楽は当然ありますよ。でも日本のそれと定義が異なるのでしょうね。

もっとシンプルな印象です。

シンプルすぎるがゆえに面白いと思えない場合は全く面白くないです。

例えば、

  • スポーツ(公園をランニング、散歩、テニス)
  • ハイキング
  • キャンプ
  • バーベキューやホームパーティー

これ興味ない人は全く興味ないんじゃないでしょうか。

あとはちょっと遠出したいとなった時に問題なのが、時間とコストです。

例えば、きれいな海で泳ぎたいとかだったら、日本は沖縄に行けばいいじゃないですか。沖縄って飛行機で3時間くらいですよね。

私が知っている限り近隣のビーチで水温や波をあまり気にせず泳げるかつ沖縄のようなリゾート感を味わえるのって、フロリダのマイアミとか、ロサンゼルス近郊のビーチ(オレンジカウンティとか)くらいです。

マイアミは筆者が住むサンフランシスコから飛行機で5時間半(日本からベトナム行けるくらいの距離)、ロサンゼルス近郊のビーチは車で7-8時間でしょうか。

他にも国立公園に行ってハイキングしたいとかだったら、東京から尾瀬なんていま観光バスで2時間くらいでいけますよね。

我が家から最寄の国立公園であるヨセミテは、車で5時間ほどかかります。しかもホテルも1泊200ドル/部屋はするので、自分の感覚だと2泊3日。

時間とコストがあまりにもかかりすぎるので、重い腰がなかなか上がらないのです。

日本みたいに限られた国土に娯楽がコンパクトに詰まっているってなかなか無いのだなと思います。

一周回って人間らしい生活をしている気がしてきた

渡米当初はアメリカの娯楽が無さ過ぎる環境に不満たらたらでした。

と言っても受け入れるしかないので、アメリアの生活感に合わせた結果、暇すぎるあまり、期せずしてこんな生活に落ち着きつつあります。

朝:夜が暇すぎる結果、早く寝るので勝手に早起きする

  特にやることはないので食事や家族との会話に時間をかけるようになる

昼:ゆっくり昼食を取る、ジムで筋トレかランニングをする

  植物と家庭菜園のプランターに水をあげたりなど

夜:暇すぎるので夜22時には就寝。8時間以上の睡眠を勝手に確保できる

 

まとめると、「早寝早起きして家族とゆっくり過ごして運動する」って感じです。

上は平日の例ですが、休日は食材の買い出しとハイキングが追加される感じです。

もちろん私が専業主婦だから暇というのは大いにありますが、夫も仕事をしつつ似たような生活をしていて、似たような感覚を持っているみたいです。

疑問でしかなかったこの生活スタイルですが、一周回って、これが人間らしい生活なのではと思い始めました。

日本にいたときの自分

日本にいたときの自分ってめっちゃ物に囲まれていたなと思います。

土日も時間がたくさんあるはずなのに、なぜか忙しかったです。あれもやらなきゃ、これもやりたいみたいな。次の土曜日は銀座でこんなイベントがある、あ、こんな美味しそうな店できたんだ~みたいな。

当時、私自身は自分が自分の意志であらゆる物事を選択していると思っていましたが、それは思い込みだったのかもしれません。

自分が興味を持ったからそのモノ・コトを自発的に消費しているのか、はたまたSNSや広告、街にあふれるモノ・コトに消費されているのか、信じられないことに自分は後者だったのかもしれないと、アメリカのシンプルすぎる生活から思った次第です。

 

とはいえ、早く日本に帰りたい気持ちは変わりませんけどね (笑)